「外壁塗装の工事中に近所とトラブルになってしまった」
「工事費用の前払い後に業者が逃げてしまった」
などの外壁塗装に関するトラブルで悩んでいませんか?
この記事では、外壁塗装に関する17のトラブル事例と相談窓口をご紹介します。
「外壁塗装でどんなトラブルがあるのか事前に知っておきたい」
「トラブルが起きた時はどこに相談すればいいか知りたい」
という人は、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装に関するトラブル事例をパターン別に紹介
外壁塗装で起きるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?
こちらでは、トラブル事例をパターン別にご紹介します。
外壁塗装の隣家・近所に関するトラブル事例5選
外壁塗装の隣家・近所に関するトラブル事例5選をご紹介します。
- 工事の音がうるさい(騒音)
外壁塗装工事では足場の組み立てや解体で音が出てしまいます。
家が密集している地域では隣家や近所に工事音が伝わりやすいため、事前に「外壁塗装工事を行うこと」を伝えておきましょう。
業者によっては担当者が挨拶回りをしたり、工事内容を記載した用紙をポストに投函したりするといったことを行ってくれますが、直接挨拶をしておく方がご近所の印象はよくなるでしょう。 - 業者が勝手に隣家の敷地内に入った
足場を組む時や工事に必要な材料や機械を運ぶために業者が勝手に隣家の敷地内に入ってしまい、不法侵入となるケースがあります。
隣家の敷地内に入らないと工事ができない場合は、事前に隣家に許可を取ってください。
許可が取れない場合は、隣家に侵入しない形で工事をするように業者に伝えてトラブルにならないように気を付けましょう。 - 職人の態度が悪いという苦情がきた
「挨拶をしても不愛想」
「職人が通行の邪魔になっている」
「隣家の前で職人がたばこを吸っている」
など職人に対する苦情が入る可能性があります。
工事前に職人の休憩場所や休憩時間などを確認し、苦情が入った時には業者と一緒に謝罪してもらうようにしましょう。 - 隣家に塗料を飛ばしてしまった
塗装工事をする場合には養生をして隣家に塗料が飛ばないようにしているのですが、業者のミスで塗料が飛んでしまうことがあります。
きちんとした業者であれば損害保険に加入しているので、無償で対応してもらうようにしましょう。 - 塗料が臭くて体調が悪くなったとクレームがきた
塗料には水性と油性があり、油性タイプは臭いがします。
油性タイプでも臭いが抑えられている塗料もあるので、密集住宅地で臭いが隣家に広がる可能性がある場合は、「臭いが少ないタイプの塗料を使いたい」と業者に相談しましょう。
外壁塗装の保証に関するトラブル事例5選
外壁塗装の保証に関するトラブル事例5選をご紹介します。
- 契約書がない悪質な業者は契約書の作成費用をかけたくないので、書面での契約書を作成しないことがあります。
また、「契約書に記載がない」ということをうまく利用して手抜き工事をする悪徳業者もいるので、契約時には書面での契約書を発行してもらい内容をしっかりと確認しましょう。
契約書があれば法的な措置を取ることもできるので非常に重要です。 - 前払いしたのに業者が倒産してしまった
外壁塗装工事費用の前払いをしたのに、工事前に業者が倒産してしまうというケースがあります。
前払い後に業者が逃げてしまうこともあるので、工事費用の前払いはしないようにしましょう。
また、「塗装のやり直しなどを相談したいのに、工事後に業者が倒産してしまっている」場合は、契約時にリフォーム瑕疵保険・団体や連盟加入の保証に入っていれば倒産後保証が受けられます。 - 外壁塗装の工事中に家の物を壊された
作業中に業者が間違えて家の物を壊したり、汚したりすることがあります。
工事中は家の中に入れられる物はできるだけ運び込んでおくと、壊されるリスクを減らすことができます。
また、業者が物を壊してしまった場合の保証内容を契約時に確認しておきましょう。 - クレームを伝える相手が分からない
工事中にミスを発見したので作業中の職人(下請け)にクレームを伝えたら「元請けに行ってください」と言われ、元請けに伝えると「下請けに言ってください」ということがあります。
元請けも下請けも責任逃れをしようとして、まともに取り合ってもらえない場合は泣き寝入りになることもあるのです。
契約時に「ミスがあった場合はどこに伝えればいいのか」、「保証内容はどうなっているのか」を確認しましょう。 - 思っていた保証内容と違う
工事が終わった後に保証書を見ると「思っていた保証内容と違う」というケースがあります。
「工事後に不具合が出たら無償で塗りなおしてくれるのか?」
「何年保証なのか?」
など疑問点は契約時に質問して解消しておきましょう。
外壁塗装の高圧洗浄に関するトラブル事例3選
外壁塗装の高圧洗浄に関するトラブル事例3選をご紹介します。
- しっかり高圧洗浄しないまま塗装をした
新しく塗装をする場合には、前回の外壁の汚れをきれいにする必要があります。
汚れ落としには高圧洗浄が使われますが、きれいに汚れを落とさないまま塗装をしてしまうと、新しく塗った塗装がすぐにはがれてしまうのです。 - 高圧洗浄で外壁や屋根が破損した
外壁や屋根は材質や劣化状況に応じて高圧洗浄の圧力を変えなければなりません。
しかし、外壁材や屋根材の知識がない業者はすべて強い圧力で高圧洗浄を行い、外壁を壊してしまって傷つけてしまうことがあります。 - 高圧洗浄の水が家の中に入ってきた
高圧洗浄を行うときに、方向や圧力を変えないとサッシから水が入って浸水することがあります。
水が入ってきてしまった場合は作業を中止してもらい状況を伝えましょう。
水の侵入によって家具や家電が壊れてしまった場合は、損害保険に入っている業者であれば弁償してもらえる可能性は高いです。
外壁塗装の足場に関するトラブル事例2選
外壁塗装の足場に関するトラブル事例2選をご紹介します。
- 契約を締結する前に業者が足場を建てた
契約書を交わしていないのに足場を建てて工事を進めようとする業者も存在します。
訪問販売や電話勧誘販売で契約した外壁塗装工事であれば、クーリングオフで契約を解除することができます。
契約を解除すれば業者が建てた足場は業者の負担で元通りにする義務があるため、自分で費用を支払う必要はありません。 - 足場設置で植木が壊れた
足場の設置や撤去の際に、植木が壊れてしまうケースは多いです。
損害保険に入っている業者であれば相談して弁償してもらいましょう。
弁償してもらえない場合は、弁護士に相談して解決策を提示してもらってください。
外壁塗装の車に関するトラブル事例2選
外壁塗装の車に関するトラブル事例2選をご紹介します。
- 車に塗料が飛んだ
きちんと養生をしていても車に塗料が飛んでしまうことがあります。
外壁塗装業者は損害保険に加入していることが多いので、無償で対応してもらいましょう。 - 業者の車が通行の邪魔になっている
業者の車が邪魔で近所の人の車が出せない、ゴミ収集車が入れない、歩行者がスムーズに通行できないというケースは多いです。
家の周りに業者の車を止める場合は駐車台数を最小限にするように伝えて、近所に有料駐車場がある場合はそこに駐車してもらうようにしましょう。
外壁塗装でトラブルに巻き込まれた時の相談窓口4選
外壁塗装でトラブルに巻き込まれた場合は、次の4つの相談窓口に相談しましょう。
1.塗装業者
業者が「工事中に物を壊した」、「隣家に塗料を飛ばした」などの場合は、まずは業者に相談しましょう。
ほとんどの業者が損害保険に入っているので無償で対応してもらえる可能性が高いです。
業者のミスであるにもかかわらず何も対応してもらえない、取り合ってもらえない場合は次に紹介する住宅リフォーム・紛争処理支援センターや国民生活センター、弁護士に相談しましょう。
2.住宅リフォーム・紛争処理支援センター
住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、国土交通大臣から指定を受けてつくられた住宅専門の相談窓口です。
リフォームに関する相談だけでなく、新築住宅や中古住宅の相談もすることができます。
建築士に相談ができるだけでなく、法律的なアドバイスが必要な場合は弁護士に相談することもできます。
サイトURL:住宅リフォーム・紛争処理支援センター
3.国民生活センター
国民生活センターは消費者庁が管轄する独立行政法人です。
建築士や弁護士に相談ができるわけではありませんが、「外壁塗装の訪問販売でのトラブルで悩んでいる場合」や「外壁塗装で詐欺にあったという場合」は解決方法のアドバイスをしてくれます。
サイトURL:国民生活センター
4.弁護士
相談窓口に相談しても解決でいない場合には、弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談する場合は費用がかかりますが、法律のスペシャリストとしてしっかりと対応してもらえます。
まとめ
外壁塗装を契約した時には「トラブルなんて起きないだろう」と思っていても、いざ工事が始まるとトラブルが起きてしまうこともあります。
特に工事内容について近所に挨拶をしなかった場合はトラブルに発展しやすい傾向にあるので、近所への挨拶は自分できちんとしておくのがおすすめです。
トラブルが起きてしまった場合は塗装業者に相談し、それでも解決しない場合は住宅リフォーム・紛争処理支援センター、国民生活センター、弁護士に相談して解決しましょう。
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